天賀谷 真優 さん(2021年度 保育科1部卒業)
入学前は現場実習についてどのようなイメージがありましたか?
保育者としての働きを見て学びつつ、できることを手伝うことが基本的な内容なのかなというイメージでした。
実習に向けて、自分自身での準備はどのように進めましたか?
実習に必要なものを用意したり、手遊びの練習、絵本の読み聞かせの練習、ピアノの練習をしました。また、実習先の園のホームページを見たり、オリエンテーションで頂いたパンフレットをよく読んだりしました。私は実習が上手くいくか心配だったりとても不安だったため、実習前は自分の好きなことを沢山したり、リラックス出来る時間を多くとって、不安に押しつぶされないように過ごしました。
〈教育実習(幼稚園実習)について〉実際に実習に行ってみて、「良かった、楽しかった」ことや反対に「大変だった、苦労した」ことをおしえてください。
私が教育実習で、良かった・楽しかったと思ったことは、子どもたちとたくさん遊べた事です。子どもたちの笑顔や「せんせいあそぼ」とたくさん声をかけてくれたことが実習のモチベーションにも繋がりました。大変だった・苦労したと思ったことは、日誌です。1日あった出来事や、先生方の子どもに対する言葉かけや対応を日誌に書きますが、私の行った幼稚園は、メモをなるべくしないようにといわれていたため、メモせずに日誌を書きました。実習の疲れがある中日誌を書くことは思っていた以上に大変だと感じました。
〈保育実習(保育所実習)について〉実際に実習に行ってみて、「良かった、楽しかった」ことや反対に「大変だった、苦労した」ことをおしえてください。
私は保育実習中ずっと楽しいと感じていました。実習先の保育園の雰囲気に私自身があっていたこともあると思いますが、園との相性がいいと実習や日誌が大変だと感じても頑張れると思いました。また保育園では、「クラス全体をみながら個々をみる」ということを学べて良かったです。集団生活の中で、ついてくるのが難しい子どもがいました。その子ども達のことをみながら保育をすることは当たり前のことですが、全体の空気がバラバラになることなく、一人ひとりを気にかけるということは難しいと感じました。しかし、実際に保育者になったら毎日そういう働きをして行くので、実習で学べてよかったと思いました。大変だった・苦労したと思ったところは、外遊びの時の子どもたちの体力について行くことです。天気が悪くなければ毎日外遊びがあったため、走ったり、ボールで遊んだり、砂遊びをしたりと、とても体力を使いました。普段から、子どもたちに負けないくらいの体力をつけておかなければと思いました。
〈施設実習について〉実際に実習に行ってみて、「良かった、楽しかった」ことや反対に「大変だった、苦労した」ことをおしえてください。
私が施設実習で良かったと感じたことは、一時保護所の働きを知ることができたことです。実際に行ってみなければ知ることの出来ない働きがたくさんありました。また、一時保護されてくる子どもたちには様々な理由があります。子どもたちがどんな状況に置かれ、保護されなければならなかったのか、どうして保護されなければならない環境になってしまったのか、と学校の授業だけでは学ぶことの出来ないことも、実際に見て学べました。私が施設実習で大変だったと感じたことは、保護された子ども達の普段の生活や、保護された理由を聞いた時でした。子どもたちが、様々な苦しい辛い体験をしてきたんだと知った時に、心が苦しくなりました。
実習を終えて、特に心に残っているエピソードを教えてください。
私が実習中に特に心に残っていることは、保育園実習中に、実習先の先生から教わった配慮の必要な子どもとの関わり方です。保育園は集団生活の時間が長く、みんなで一緒に行動することがほとんどです。その中で、集団生活が苦手で、先生がみんなに話していても話を聞くことが難しい子どもがいます。実際に私はその子どもが先生の話聞くように「今は先生の話聞こうね」などと声をかけていました。しかし先生は「話を集中して聞けなくても耳を傾けていたり、周りのお友達の様子を見て、自分にも出来そうなのか、ちょっと難しいと思うのか、その子なりに参加しようとしてるのよ。」と教えてくださいました。私は、無理に集団生活に着いて来させようとしなくていいんだな、その子のペースに合わせてあげて、その子なりにどう動こうとしているのか見守ってあげることも大切なのだと学びました。
実習前~実習後まで含めて、学校での学びやサポートはどうでしたか?
実習前には、先輩方から日誌を見せていただいたり、実習の話を聞いたことで、実習の内容をイメージ出来ました。また、授業では日誌を書く練習をしたり、自己紹介カードなど実習で役に立つことを学びました。挨拶の仕方や、礼儀など基本的なことも学びました。
全ての実習を終えて、学びが深まったり、自分自身の成長を感じたり、反対に足りないものを感じたりしたところがあれば教えてください。
全ての実習を終えて学んだことは本当にたくさんあります。授業で学んできたことを頭に入れて、実際に実習中に思い出しながら子どもに声をかけたり出来たため、授業で学んだことの理解が深められました。実際に子どもたちと関わるため、子どもたちがどう成長しているのかなどを間近で体感することが出来ました。また、実習を通して、社会人になるんだという気持ちも強くなったと思います。人としての常識、挨拶の仕方、言葉遣いなどを改めて見直すことが出来たと思います。
これから実習に臨む後輩たちに向けて一言!
実習生だから出来ないこと、分からないことがたくさんあって当たり前!「出来なかったな、注意されちゃったな」と落ち込んだとしても、気にしすぎず、次に活かすことが大切です。実習は大変ですが絶対に自分のためになります。実習の期間を大切にして欲しいです!
加藤 杏月 さん(2021年度 保育科2部卒業)
入学前は現場実習についてどのようなイメージがありましたか?
怖そうなイメージがありました。新しい環境が苦手なので、知らない環境で1人で2週間過ごさなければならい、なおかつ日誌もあるというスケジュールはとても怖くて、入学においてもネックになる部分でした。
実習に向けて、自分自身での準備はどのように進めましたか?
幼稚園実習ではとにかくピアノを必死に練習しました。ピアノに関しては実習が始まってからどうこうできるものではないので、日々の練習が大切です。保育園実習では、0歳〜5歳までの隙間時間を埋められる遊びを準備しました。特に乳児は目で見て惹かれるものがあると集中できるので、形として残るものがあると便利でした。また、日誌用に実習中のメモ帳を自分で作りました。日付と天気、クラスと人数、時間軸、絵本や楽曲の名前、疑問や学び、などカテゴライズしておくと日誌に書き起こす作業も効率化できます。
〈教育実習(幼稚園実習)について〉実際に実習に行ってみて、「良かった、楽しかった」ことや反対に「大変だった、苦労した」ことをおしえてください。
初めての実習だったので、とにかく子どもたちに会えるのが楽しみでした。また、幼稚園では英語、ピアニカ、製作、運動遊び、パネルシアター会、豆まき会、避難訓練と、日々の活動内容や行事が色とりどりなのでとても楽しかったです。苦労したことは、やはりピアノでした。実習初日に6曲ほど楽譜を渡され、もちろん上手く弾けず、「それでは子どもが歌いづらい」と指摘をいただきました。
〈保育実習(保育所実習)について〉実際に実習に行ってみて、「良かった、楽しかった」ことや反対に「大変だった、苦労した」ことをおしえてください。
保育園実習では、0歳〜5歳まで満遍なく実習をして、発達段階や遊びの違い、言葉や関わり方の差を学びました。また夏の責任実習でスライム作りを行い、「またやりたい」と子どもたちから言ってもらえてとてもうれしかったです。大変だったことは、責任実習の準備と本番です。スライム作りでは、作り終えた後の処理についてただ捨てると立案していました。しかし、子どもが作ったものをそのまま捨てるのか?と本番になって気づき、それは悲しいということで、みんなが作ったもの全部を集めて巨大スライムを作ろう!と遊びを発展させました。正直焦ってしまいましたが、子どもたちの声に耳を傾け、指導案以上の活動となったので、大変ではありましたが大きな成果となりました。
〈施設実習について〉実際に実習に行ってみて、「良かった、楽しかった」ことや反対に「大変だった、苦労した」ことをおしえてください。
施設実習は全部の実習の中で一番楽しかったです。何もかもが新鮮な雰囲気だったので、とにかく学びに貪欲に向き合いました。中高生との関わりは特に心配していましたが、些細なことでも話しかけ、話しかけられたらフレンドリーに答え、次第に寝る前にカードゲームをするまで仲良くなれました。指導者の方々も、とにかく利用児の安全と安心、人生の楽しさを一番に考えていることを伝えてくれました。大変だったことは、慣れない環境で2週間泊まり込みだったことです。しかし、返って私にはその方が没入感があって、より実習を楽しめたと思っています。これは全体反省会や日誌にも書いたことですが、当初私はどうしても施設というものに暗く重いイメージが拭いきれない部分がありました。しかし入ってみると、今を生き今を楽しんでいる子どもたちに溢れていました。これは実習で、実際に現場で過ごさなければ感じられないものだったと思います。
実習を終えて、特に心に残っているエピソードを教えてください。
幼稚園、保育園、施設、どの実習においても最終日には「先生明日も来て」「帰らないで」「また来てね」とみんなが言ってくれました。保育園では、いつもお母さんに可愛く髪をアレンジしてもらっている子が私の最終日だけは髪を何もせずに登園し、「加藤先生にやってもらいたいって言ったの」とヘアゴムを持ってきてくれました。施設では、最初は警戒して目を合わせてくれなかった高校生が「お姉さん帰したくないよー」と抱きついてくれて、あまり関わらなかったと反省していた中学生が「行ってきます」と自分から登校の挨拶をしてくれました。思い返すと本当に嬉しいエピソードばかりです。
実習前~実習後まで含めて、学校での学びやサポートはどうでしたか?
保育園実習において個人的なトラブルがあり、実習を約1ヶ月後ろ倒しにするということがありました。お休みの日や夜の時間帯でも、先生から電話をいただき、適切な対応法を伝えてもらい、無事実習を迎えられました。また、巡回においても事務的な伝達に限らず、「実習の方が生き生きしてるね!」と個人個人の様子を汲み取ってもらい、最初から最後まで安心して実習できました。
全ての実習を終えて、学びが深まったり、自分自身の成長を感じたり、反対に足りないものを感じたりしたところがあれば教えてください。
保育者の専門性が高まったのはもちろんですが、どの実習も自分自身の人間性を磨く機会になったと感じています。どんな職においても、大切なのはコミュニケーションです。わからないことをわからないと伝えられる、失敗を素直に認められる、成功や喜びを心から喜べる、そうした柔軟で純粋な心は保育者としてとても大切です。それに気づけたことが、私の実習の最大の財産です。ただ今それをできているかと聞かれると、首を縦には振れません。自分にも他人にも素直になり、コミュニケーションを密に取ること、これが今後の私の課題です。
これから実習に臨む後輩たちに向けて一言!
正直にいうと、実習はめちゃめちゃつらいです。新しい環境、右も左も分からない、ちょっと怖い先生がいる、苦しいことばっかりです。でもこうして卒業を迎える時、総合して「実習楽しかった」と言えるかはわからないけど、必ず嬉しかった!楽しかった!エピソードがひとつはあります。私は、たとえこの先保育士をやめたとしても、そのエピソード一つひとつが私個人の人生としての宝物になると思っています。実習が皆さん一人ひとりにとってどう学びにつながるかはわかりませんが、とにかく自分が楽しくて、思い出になるように、目一杯がむしゃらにがんばってください!絶対大丈夫!
戸田 明香 さん(2021年度 保育科1部卒業)
入学前は現場実習についてどのようなイメージがありましたか?
入学前は「母園でもしかしたら実習できるかもしれない!」「実習って正直どんなものかわからないけど、子どもと関われるから楽しみだな」という、期待が大きかったです。
実習に向けて、自分自身での準備はどのように進めましたか?
私はとにかくピアノが苦手なので、実習直前まで園から渡された曲を練習をしました。また、手遊び5個ぐらいは覚えた方が良いと先生方、先輩方から教わったのでYouTubeで画面収録していつでも復習できるようにしたり、授業で学んだ「子どもとの関わり方」を何度も復習しました。
〈教育実習(幼稚園実習)について〉実際に実習に行ってみて、「良かった、楽しかった」ことや反対に「大変だった、苦労した」ことをおしえてください。
私は「砂場遊び」が楽しかったです。一緒にお山を作るだけではなく、授業で学んだ「遊びが広がる声掛け」をしたとき、子どもたちとアイデアを出しながらただのお山つくりから滝やダム、池があるような川を作ったことが楽しく、子どもたちもとても楽しく川づくりしてくれたため、授業で学んだことを活用してよかったなと思いました。反面、喧嘩等のトラブルの対応は大変でした。なぜトラブルが起きたか、どのような声掛け対応をしたらいいかなど、考えることが多く落ち着いて対応をしていくことが大変でした。
〈保育実習(保育所実習)について〉実際に実習に行ってみて、「良かった、楽しかった」ことや反対に「大変だった、苦労した」ことをおしえてください。
子どもたちと一緒に給食を食べたことが楽しかったです。子どもたちの好きな食べ物があると「先生!これ俺が好きなやつだよ!」と教えてくれたり、苦手な食べ物が出てきたときはほかの子どもを褒めてあげると「先生見てて!」と頑張って食べる姿を見せてくれたりと子どもたちのいろんな姿を見ることができて楽しかったです。大変だったことは、「気になる子ども」への対応です。授業ではこんな子どもたちもいると学び、事前に担任の先生から聞いていたのですが、いざ目の前にすると焦ってしまいどうすればいいかわからなくなってしまいました。実習園の先生方のその子の対応の仕方を観察したり、直接関わって少しでもその子がどんな子どもなのか知ろうと努めました。
〈施設実習について〉実際に実習に行ってみて、「良かった、楽しかった」ことや反対に「大変だった、苦労した」ことをおしえてください。
私は児童養護施設で実習をさせていただのですが、保育園、幼稚園では味わえない年齢が自分と近い利用者の方たちと一緒にご飯を食べ、遊んだり、会話をしたことが楽しかったです。ですが、対応の仕方をどうすればいいかとても悩みました。実習に入る前、職員さんに「子どもたちの距離間は近すぎず遠すぎないように」と伝えられていたため、対応の仕方が難しかったです。
実習を終えて、特に心に残っているエピソードを教えてください。
子どもたちと鬼ごっこをしたときが特に心に残っています。子どもたちに鬼ごっこを誘われた時、内心「少し手加減した方がいいのかな」と思っていたのですが、このままだと子どもたちがつまらないと思い、全速力で鬼ごっこをしていたらいつの間にかたくさんの子どもたちが参加してくれました。子どもたちの中で、自分に捕まらないように考えて逃げる子ども、逃げている途中友達が転んだとき「大丈夫?どこが痛い?」と心配する子どもなど、一人一人の特徴が少しずつ見え、本気で子どもたちと遊んで向き合うことの大切さが実感できた瞬間でした。
実習前~実習後まで含めて、学校での学びやサポートはどうでしたか?
実習前、授業内で動画を見たりたくさんの手遊びを紹介してくれ実際に生かすことができました。実習中、不安なことがあると親身になって話を聞いてくれ、実習後は先生から「頑張ったね、お疲れ様!」と声をかけてくださったり、振り返りの中でお褒めの言葉もいただいたりと、最後までサポートしていただきました。
全ての実習を終えて、学びが深まったり、自分自身の成長を感じたり、反対に足りないものを感じたりしたところがあれば教えてください。
実習をすべて終えてみて、改めて「年齢・個々にあった対応」がいかに大切か学ぶことができました。トラブルに関わった時、責任実習で指導案を書くときなど、子どもたち一人一人を理解しないとわからないこと、難しいことが多く感じました。足りない点はたくさんあるのですが、その中でも特に臨機応変に対応していく柔軟性が足りないと、責任実習や子どもたちへの対応をしていて感じました。
これから実習に臨む後輩たちに向けて一言!
実習は嬉しい楽しいと思うことがある反面、大変、辛いと思うことも出てきます。大変、辛いと思った時は友達と話したり、休日に頑張ったご褒美として好きなものを食べるなど自分に合った息抜きがとても大切です!実習が終わった時自分を思いっきり褒めてあげてください!応援してます!
平井 祥 さん(2021年度 保育科2部卒業)
入学前は現場実習についてどのようなイメージがありましたか?
入学前は現場実習がどのようなものなのか想像がつかなかったので、無事に実習を終えることができるのか、不安な印象がありました。
実習に向けて、自分自身での準備はどのように進めましたか?
実習に向けて日々の授業を真剣に受け、分からないことは実習担当の先生に質問したり、自分で出来ること(ピアノ練習や手遊びを覚える等)は極力行ったりして、実習の準備を行いました。
〈教育実習(幼稚園実習)について〉実際に実習に行ってみて、「良かった、楽しかった」ことや反対に「大変だった、苦労した」ことをおしえてください。
良かったことは、実習園の先生方がまだ分からないことが多い自分に対して優しく丁寧に教えて下さった事や、子どもたちとの関わりの中で授業だけでは分からないことを学ぶことができたことです。 大変だったことは実習日誌を書くのに時間を要してしまい、十分な睡眠時間を確保することが出来なかったことです。何度か書いていくうちに日誌を書く時間が短くなっていきましたが、最初は大変でした。
〈保育実習(保育所実習)について〉実際に実習に行ってみて、「良かった、楽しかった」ことや反対に「大変だった、苦労した」ことをおしえてください。
良かったことは保育実習では乳児の子どもたちと関わることができ、乳児の発達段階や保育士の援助方法などを実際の現場で学び、実技を行うことができたことです。大変だったことは土曜日も実習がある園だった為、日曜日に身体を休めつつ次の日の実習の準備もしなくてはならないので、あまり身体を休める時間がなかったことです。
〈施設実習について〉実際に実習に行ってみて、「良かった、楽しかった」ことや反対に「大変だった、苦労した」ことをおしえてください。
良かったことは児童養護施設での実習で、様々なバックグラウンドを持つ子どもたちと関わる上で、職員の方々の子どもに対する関わり方や特性に応じた対応の仕方など学ぶことが出来たことです。また幼稚園や保育園とは違い、子ども達の私生活の中での実習だった為、緊張はありましたが大変貴重な体験でした。大変だったことは児童養護施設まで電車とバスの利用での通勤だったため、早く起きなくてはならなかったことです。
実習を終えて、特に心に残っているエピソードを教えてください。
幼稚園・保育園ともに実習が終わった後、子どもたちが描いてくれた実習生の似顔絵をプレゼントしていただきました。また施設実習では実習最終日に折り紙のプレゼントをいただきました。実習は辛いことの方が多かったですが、乗り越えた後にプレゼントまでいただき、本当に支えになりました。
実習前~実習後まで含めて、学校での学びやサポートはどうでしたか?
実習前では各講義にて実習で必要な知識を教えていただきました。講義だけでは分からないことも講義後、先生に質問すると丁寧に答えてくださるので良かったです。実習後では実習での学びや反省をしっかりと次に活かせるように実習担当の先生と面談をしていただき、より学びを深めることが出来ました。
全ての実習を終えて、学びが深まったり、自分自身の成長を感じたり、反対に足りないものを感じたりしたところがあれば教えてください。
入学当初の自分と今の自分を比べて、この3年間で積極性や倫理観・道徳観、様々なことに挑戦したいという思いなどが高まったと感じています。人としても成長できた学校生活となりました。
これから実習に臨む後輩たちに向けて一言!
健康に気をつけ、睡眠時間をしっかり確保して実習を無事に終えていただければと思います。
原田 天真 さん(2021年度 保育科1部卒業)
入学前は現場実習についてどのようなイメージがありましたか?
子どもと触れ合いながら学べる楽しい機会だと思っていました。先生になり子どもと遊べることが楽しみでした。
実習に向けて、自分自身での準備はどのように進めましたか?
子どもが大好きな手遊びを覚えたり、子どもに名前を覚えてもらえるようパネルシアターの作成をしました。学校の空き時間にはピアノを練習していました。
〈教育実習(幼稚園実習)について〉実際に実習に行ってみて、「良かった、楽しかった」ことや反対に「大変だった、苦労した」ことをおしえてください。
良かった、楽しかったことは実際に子どもと触れ合い遊びを通しながら保育者の動きを観察し、個々の子どもの対応の仕方や保育者としてどのような行動、言動が子どもの為になるのかと保育者に必要な事を学ぶことができたことです。大変だった、苦労したことは、予想していなかった行動に対応できず、思い通りにいかなくて戸惑ってしまい、子どもを不安にさせてしまったことです。
〈保育実習(保育所実習)について〉実際に実習に行ってみて、「良かった、楽しかった」ことや反対に「大変だった、苦労した」ことをおしえてください。
プールに一緒に入り子どもとびしょ濡れになるほど水のかけ合いをしたことです。最終日には別れを惜しんで泣いてくれるほど信頼関係を築けたことが良かったです。何十人の子どもと全力で遊んでいると、周りに目がいかなくなってしまい、子どもが怪我をした際にすぐに対応にいけなかったことがあり、多くの子どもを見守りながら遊びをすることが大変でした。
〈施設実習について〉実際に実習に行ってみて、「良かった、楽しかった」ことや反対に「大変だった、苦労した」ことをおしえてください。
教科書を読むだけでは理解しにくいことを、実際に実習を通して子ども達と関わり、生活の輪に入って、子どもの成長の過程を観察しながら体験することで、多くのことを学ぶことができたので良かったです。子どもの生活の場なので、一つひとつのことを慎重に考えていました。自分の行動で子どもがぐずってしまったり、泣いてしまうと対応ができなくなり大変でした。
実習を終えて、特に心に残っているエピソードを教えてください。
子ども達は日々成長していて、昨日までとは違った姿が見られます。子どもが喧嘩をした時、お互いの気持ちを理解できない子ども達の気持ちを代弁し、伝えることで、少しずつ他人の気持ちを理解できるように成長できていました。子どもと信頼関係を築くことで、より思っていることを素直に教えてくれ、信頼関係を築くことが保育者として大切なことだと学びました。
実習前~実習後まで含めて、学校での学びやサポートはどうでしたか?
実習に万全な状態で行けるよう指導して頂き、子どもや保育者に対する対応の仕方や志を高めてくれました。実習の辛い時や大変な時、巡回に来て頂いた先生に温かい言葉をかけていただき、励みになりました。
全ての実習を終えて、学びが深まったり、自分自身の成長を感じたり、反対に足りないものを感じたりしたところがあれば教えてください。
保育者としての志が高まり、自分の行動一つひとつに責任が持てるようになりました。子どもや人に対する対応の仕方で、相手の気持ちを考えて関わることができるようになりました。
これから実習に臨む後輩たちに向けて一言!
実習は楽しいことや学ぶことが多い分、大変なこと辛いことは必ずあると思います。そんな時は学校の先生に相談したり、友達や家族に支えてもらうことで気持ちを落ち着かせると良いと思います。実習は必ず自分の力になります。実習を乗り越えた時、実習前の自分から大きく成長していると思います。頑張ってください!応援しています!
安田 結実 さん(2021年度 保育科2部卒業)
入学前は現場実習についてどのようなイメージがありましたか?
とにかく日誌が大変というイメージでした。2部生は日中に保育補助をする学生が多かったので、保育現場で子どもと関わることに対する不安はあまりありませんでした。ただ、初対面の先生方との連携や園の方針に沿った関わり方は園によって様々だと思っていたので漠然とした不安はありました。そして、なにより日誌に時間を要し睡眠時間が削られている期間というイメージが強くありました。実際は徐々に書き方を掴んできて睡眠時間を十分確保できるようになっていきました。
実習に向けて、自分自身での準備はどのように進めましたか?
実習園についての下調べを可能な範囲でしました。幼稚園・保育園は、ホームページを検索したり観察実習でその園で行ったクラスメイトに園の特徴を聞いたりして情報を集めました。施設は先輩が残してくださったレポートを中心に、巡回でその施設と繋がりのある先生方にも話を聞きました。責任実習の前には、季節や年齢にあった活動の候補をいくつか考え制作物の試作をしたり予め指導案を作成してみて時間配分をある程度考えていました。実習中にこれらをする余裕が自分にはないと思っていたので、実習が始まる前にできる限りの事はしておこうと考えていました。
〈教育実習(幼稚園実習)について〉実際に実習に行ってみて、「良かった、楽しかった」ことや反対に「大変だった、苦労した」ことをおしえてください。
自分自身が保育園出身だったこともあり、昼過ぎまでの幼稚園の生活リズムが新鮮でした。限られた時間の中で、子どもたちが自由に遊ぶ時間・縦割りの活動・テーマ活動と充実した内容の保育を展開していました。子ども主導でありながらも保育者のねらいが含まれた活動を行うためにも、時間管理や事前準備が大切であることを学びました。
〈保育実習(保育所実習)について〉実際に実習に行ってみて、「良かった、楽しかった」ことや反対に「大変だった、苦労した」ことをおしえてください。
モンテッソーリメソッドを取り入れた保育をしている園での実習でした。座学でどういったものか学んでいましたが実際にみるのは初めてだったのでとても新鮮でした。職員が一貫した関わり方や環境構成を行っていることで、0歳児から5歳児クラスまで流れるように生活習慣の獲得や遊びの展開がされていると感じました。また、同じクラスでも月齢に応じた保育をするために年度の中でもクラス編成を変化させており、子どもの成長を最大限に後押ししている制度だと感じました。
〈施設実習について〉実際に実習に行ってみて、「良かった、楽しかった」ことや反対に「大変だった、苦労した」ことをおしえてください。
施設実習では事前学習の重要性と柔軟な対応力の必要性を特に感じました。私が実習をさせていただいた施設はモンテッソーリメソッドを取り入れた発達支援センターだったので、事前学習として発達障害児とモンテッソーリ教育に関連のある書籍を読みました。ただ、現場に行ってみると職員は理学療法士や心理士が多く、専門用語の理解やそれぞれの専門職の捉え方への理解が難しく、実習生としてどのように利用者と関われば良いのか困惑しました。しかし、限られた短い期間での学びの機会であったので、職員の方の対応を観察し、それを真似るところから始めて徐々に関わりのきっかけを作ることが出来ました。
実習を終えて、特に心に残っているエピソードを教えてください。
保育実習では一日の責任実習に加えて朝の会や帰りの会の部分実習をさせていただきました。指導案に、日誌に、小道具の制作に…そして感染症の不安を抱きながらで、自分でも感じるくらい身体も心も強ばっていました。そんな中初めての部分実習の日を向かえ、必死になって考えてきた手遊びや読み聞かせをしていました。その日の反省会で担任の保育士にかけられた「子どもたちとっても楽しそうだったよ」という言葉にハッとしました。緊張や不安で固くなりすぎて、せっかくの子ども達との時間を楽しめずにいた事に気付かされました。主で活動をする時、もちろん時間管理や全体をみて行動することも大切ですが、目の前の子どもたちと対話し、楽しさを共有することも保育者として大切なことだと再確認した出来事でした。次の日からの部分実習や主としての活動は、緊張してあたふたしながらも子どもとの対話を意識し、以前よりも楽しさを感じられるようになりました。
実習前~実習後まで含めて、学校での学びやサポートはどうでしたか?
実習生としての心構えや基本的マナーをはじめ、社会人としての言葉遣いや電話対応などを学びました。また部分・責任実習の指導案を実際につくる機会を設けていただき、季節や年齢に即した活動を考えたり子どもに伝えるためには順序はどうしたら良いか、ペープサートなどの小道具や絵本の導入は何がいいかなど考える材料を提供していただきました。実習後は、実習園からの評価をもとに実習担当の先生と面談をして、反省点や改善点を一緒に考え、保育者として次に繋げるためにどうしたら良いか話す機会があります。
全ての実習を終えて、学びが深まったり、自分自身の成長を感じたり、反対に足りないものを感じたりしたところがあれば教えてください。
実習準備も実習中も、自分一人で全部を何とかしようとしすぎることには限界があることを痛感しました。どうにかしないとという気持ちが先行して、頼れるところに頼らず、結果的に自分で抱え過ぎて潰れそうになっていました。保育においてもある程度の余裕を持つことは必要だと感じたので、その為にも周りと連携して子どもとの関わりを持てるようにしたいと思いました。
これから実習に臨む後輩たちに向けて一言!
実習は卒業後に実際に働く事を見越した経験の場なので、やりたいことがあれば是非実践してみてほしいです!実習で反省点が見つかれば見つかるほど、自分の保育力を高めることに繋がっていくと思います。失敗ではなく経験なので、楽しむ気持ちを大きく持って欲しいです。大変だとは思いますが、一人ではないです。他の場所で頑張っているクラスメイトがいます!可愛い子どもたちとの限られた時間を楽しんできてください、応援しています!